この本で使われているフォーマットはすごい。見開きページ右側に文章、左側にイラスト。使用されているイラストが、最高に分かりやすい 。
普通、同じフォーマットが、乾電池の並列接続みたいに延々と続くと飽きてくるものだ。しかしながら、この本は飽きがこない。
その理由はイラストにあるだろう。「できる君」と「できない君」が登場したり、図解があったり、写真が含まれているものもある。イラストが変化に富んでいる、かつ、直感的に分かりやすく、かつ、暖かみのあるタッチだ。そのイラストのおかげで、内容がスッと頭に入ってくる。何で他の本はこれをやらないんだろう?と思ってしまった。
そして内容。
日常の業務に関わる内容が多く、共感できるし、学びになる。自分の仕事が上手くいった時を思い出すと、確かにこの本に書いてあるような事を無意識でやっていた。
成功本にある、失敗⇒挫折⇒奮起⇒成功というようなストーリーはないものの、筆者の仕事へのこだわり、情熱が伝わってくる一冊でした。
なお、この本が出版されたのは2008年。いまだに(2021年)多くの書店で見かける。このことからも、多くの人に支持を集めている事が分かる。