この記事では、仕事で作成する資料などにおける、図の有用性について説明します。これを読むことで、図を積極的に活用してみようと思えるはずです。
はじめに
会社で仕事をしていると、パワポで資料を作る機会ってよくある。でも、その資料、文字だらけ、グラフだらけになりがちだ。その結果、読み手に負担をかける資料になってしまう。そんな時は、簡単な図を載せるだけでも伝わり方が違う。
しかしながら、図を載せようとしても思ったような図が見つからない、ネットから拾ってくるのは著作権が気になる、等の難しさがある。そういった場合は、自分で図を作ってしまえばいい。パワポの機能は優れているので、絵画ソフトを使用しなくても、十分絵を描くことは可能だ。
漫画家やイラストレーターのような絵を描く必要はない。単純な図でいいので、伝わればいい。それでは、具体例を挙げて図の有用性を見ていこう。
図の有用性
図のない文章はどのように分かりにくいのか?例えば、以下のような文章があったとしよう。
【帽子の分類】
・キャップ・・・つばのない,または前につばのついている帽子
・ハット・・・つばのある帽子
・ニット・・・ニット生地で編んだ帽子
・ハンチング・・・短めのツバが帽子の前につき後方から前方に傾斜
・ベレー帽・・・つばがなく丸いクラウンだけの帽子
これを読んで帽子のイメージが沸いてくるだろうか?じっくりと文章を読んで想像力を働かせれば、ある程度のイメージは沸く。
しかしながら、相当読む側の負担は大きい。
では、簡単な図がある場合はどうであろうか?
キャップ・・・つばのない,または前につばのついている帽子
まず最初に図に目がいくだろう。そして、見た瞬間にキャップがどういうものか理解でき、文章の説明も頭に入ってきやすい。
そして、全ての帽子について図を載せ、表にすると以下のようになる。
こうするとどうであろうか?読むのが眠くなってしまう文章から、見ただけで分かる表し方になったのではないだろうか。
ここに使われている図はパワポであっという間に描ける図だ。はっきり言って図のクオリティは低いが、十分帽子のイメージがつかめる。例えば、キャップは以下のような線から出来ている。
これらの図は難しい技術も必要なく、書こうと思ったら誰でも描ける図だ。参考に、他の帽子の図も載せておく。説明文を読むよりも、圧倒的に分かりやすいだろう。
まとめ
以上説明してきたように、図があると格段に分かりやすくなる事がお分かりいただけたと思う。そして、その図もクオリティの高いものでなくていいので、自分で作ることが重要だ。自分で作る事で、余計な制限を受けず、自分の意図通りにできる。しかも、図を自分で作っているうちにクオリティも上がってくる。
では、なぜ我々は図を積極的に活用しないのだろうか?
学校で読み書きは習う。でも、図を描き、活用することは習わない。その為、自分で図を描く習慣がないのだ。クオリティは置いておいて、図を自分で作るところから始めよう。
今回の図はパワポで作ったが、もちろん手書きで描いてスキャナーで取り込んでもいい。絵画ソフトを使ってもいい。要は、自分で図を作ることが大切だ。