本の特徴の欄にも書いたように、本の構成として「大きな手順⇒細かい手順⇒より良くする方法」のように、内容の枠組みがはっきりとしていて、非常に分かりやすい本だった。ページのデザイン的にも、見やすく、読み易い。何だかの手法を教える本は、この本のように構成されていれば分かりやすいのに、と思う。
また、巻末に付録として「女性に届く一行のコツ」が掲載されている。これは筆者の得意分野なのだろう。この「付録」においては、語り口が変わって、女心に関する講演が始まったかのように次々と話題が繰り出される。ページ数も多く割いているものの、あくまでも「付録」というのが面白い。
内容的には、伝わる一行を作るための基本的な技術が丁寧に解説されており、初心者向けの本と言える。
読み飛ばされないためには、短い言葉で伝えるべきなのです。そのためには、伝えたいことをギュッと凝縮する。そして、読み手に興味を持ってもらうために言葉を磨き、1行で表現することが必要です。
引用:『伝わるのは1行』
これが、本書の内容を簡潔に表している。本書に書かれてある通り、SNS、説明、企画書、メール等に活用できるだろう。