企画脳(秋元 康 著)

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企画脳【電子書籍】[ 秋元康 ]
価格:550円 (2021/8/12時点)


【タイトル】企画脳
【著者】秋元 康

【ジャンル】企画
【評価】

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概要

秋元康さんの企画・発想法を公開した本。

答えのないエンターテイメントの世界。企画はどこから生まれてくるか?どういう企画がものになるか?著者が関わった企画や流行った企画、著者の経験を元に解説される

この本の特徴

一般的なビジネス分野でなく、エンターテインメントの世界を扱っている。

レビュー

この本においては、「はじめに」というイントロ部分で、秋元さんの発想法の概略が解説される。そこが本書の最重要部分であると思う。イントロでいきなり結論が書かれているようなものであるため、その後を読み進めていく際に、スムーズに理解ができる。

秋元氏は以下のように書いている。

発想や企画というと、白紙の状態からウンウン唸るような感じがするが、じつはそうではなくて、自分が面白いと思ったことを思い出す、あるいは「記憶」に引っ掛かっていたことを拾い上げるという行為なのである。

引用:「企画脳」

企画は0から作られているものではなく、記憶に残っていた事を企画につなげていることが分かる。

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では、どういうものがいい企画か?・・・みんなが賛成するようなものが、いい企画か?。本を読むと、「他と違う」ことに価値があるという事が分かる。一般的なビジネスの世界と違って、独創性やオリジナリティが重要視される世界なのだろう。

この本には「むしろ」という表現が多く出てくる。A(良いとされる事)よりは、むしろB(悪いとされる事)の方がいい、という文脈で使われる事が多く、これを見ても”独創性を求める思想”が感じられる。

この本には比喩表現が多く出てくるのも印象的だ。例えば、「みんなが考えるような事をやってもヒットしない」という事を言う場合に、「みんなが行く野原に野イチゴはない」と表現している。これは一例で、本書には数え切れないほど比喩表現が出てくる。これが面白く印象に残る。

この本を直接役立てられる職種は多くはないと思うが、内容がビジネス書のように堅いものでなく頭が柔らかくなるので、勉強と身構えずに軽い気持ちで読んでみるといいだろう。

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