ど真剣に生きる(稲盛和夫 著)

【タイトル】ど真剣に生きる
【著者】稲盛和夫
【ジャンル】生き方
【評価】

※PR広告を含みます


概要

稲盛和夫氏の人生哲学が語られた本。 自叙伝を通じて人生哲学を語るという構成になっている。

序盤に経営者としての心構えが語られる。そして、自身の幼少期や学生時代の事、就職した時の事、京セラを設立した時の事など、過去のエピソードを交えながら、そこから生まれた哲学が解説される。そして、最終的に何のために生きるかという話につながっていく。

この本の特徴

多くの写真が挿入されている。写真は、過去の飲み会、過去の稲盛氏、創業当初の工場など。写真があることで、文章で書いてあることがよりリアルに伝わってくる。

レビュー

心が洗われるような本。

今の世の中、「楽して稼ぐ、儲ける」というような言葉が溢れかえっている。そして、「やり方、方法、手法、テクニック」を説く本が多い。こうすれば上手くいく、ああすれば上手くいく、というように。

一方で、この本は「心の持ち方」が強調されている。本書を読むと、心によって行動が変わることが分かる。色々な自己啓発本を読んだけど、やっぱり本人を突き動かす心がないと、形を真似ているだけになってしまう。

そして、一番心に響いた言葉。

いま目の前にある仕事を、自分から好きになる努力をしなければ、仕事のおもしろさなど永遠にわからないでしょう。

引用:『ど真剣生きる』

筆者自身、仕事に打ち込むと決めてから、上手くいかなかった人生が好転し始めた。そういった経験から出てくる言葉だ。本書を読むと、この言葉に込められた意味がよく分かる。

この本では、筆者の体験やエピソードが数多く紹介される。 何もないところから始まって、会社を設立し、会社を大きくしてきた。そんな話を読んでいるだけでも、多くの事を得られる。  

情報に溢れ、振り回されがちな現代社会において、普遍的な事を説くこのような本は貴重だと思う

タイトルとURLをコピーしました