非常にオリジナリティを感じる内容であった。よく自己啓発本であるのが、〇〇法というようなアルファベットの頭文字を並べたような既存の方法を紹介するものだ。それらと比べ、本書の内容は著者の切り開いてきた道から生まれた哲学だということが伝わってくる。
本の構成的には、1ページを使用し短い言葉で結論を述べた後に、その内容の説明があり、最後にまとめがあるというフォーマットが繰り返される。これによって、中身を読む前に結論が分かるので、内容の理解がスムーズに進むとともに、最後のまとめで再確認できる。これは色々なことに応用できる優れたフォーマットである。また、文章の間に適度にスペースが設けられていて読み易い。
そして、印象に残った言葉。
健全な自信を持っている人と、いつまでも自分に自信がない人とのちがいは、成し遂げた成果のサイズでなく、自分で決めたことをやり遂げた回数である。
引用:本書
特殊な事を言っている訳ではないが、なかなか自分では気づけないことが言語化されているのはありがたい。
全体として、分かりやすく、面白く、オリジナリティがあり、また、今の時代にマッチしている一冊であった。