本書の最初に話し方の大原則が示される。その後、具体的なやり方が解説される。
本書で解説される手法は、大原則の実施の仕方だというわけだ。具体的な事ばかりだと何が重要か分からない。抽象的な事のみだと、具体的にどうすればいいのか分からない。その点、本書は分かりやすい。大原則に加え、具体例も豊富だ。それらを読んで、人間関係は小さな事が大きな結果の違いになると実感。
本書に出てくる様々な具体例から、筆者はコミュニケーションを自分自身で試行錯誤されてきたんだな、という印象を受けた。
「私は、私は」「オレは、オレは」と自分のことばかり訴えても、相手からいい反応が返ってくることは少ないものです。
引用:本書
これを読んで自分はしつこい営業を思い出した。一方的な話し方をされてしまうと、話を続ける気をなくしてしまう。それは日常会話でも同じではないかと思う。
※本書の最初の大谷選手のくだりは、やや本書の内容とマッチしていないと感じた。本書の内容からすれば、「相手を喜ばせ、人間関係が潤う」という内容を表すもの方がいいのではないか。