1%の努力(ひろゆき 著)

【タイトル】1%の努力
【著者】ひろゆき

【ジャンル】生き方
【評価】

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概要

本の序盤に「1%の努力とは何か?」が語られ、それ以降はさぼる才能を磨く為の「7つの話」が展開される。無駄な努力は、不幸な人を増やしかねない・・・そんな思いからこの本の企画が始まったとのこと

この本の特徴

多くの自己啓発本は努力を推奨する。本書は無駄な努力をしないことを推奨する(1%の努力は推奨する)。

レビュー

独特な雰囲気の本だった。「トクする」「おいしい」「最小限の労力」「サボる」「楽する」等の、普通の自己啓発本には、あまり出てこないようなワードが頻出する。

でも、内容的には、面白く為になる話が散りばめられている。世の中のことがキレイゴト抜きで語られる。読んでいて、多くの人が知らない裏話や真実を教えてもらった気分になる。

印象に残った言葉。

「頑張ればなんとかなる」と思っている人は、甘い。努力で何とかしようとする人は、「やり方」を変えない。

自分にとって頑張らなくても結果が出る場所に行った方が、絶対にうまくいく。

引用:「1%の努力」

これが、筆者の最も言いたい事の1つだと思う。

自分は、物事が上手くいかなかった時、「努力不足」と思ってしまいがちだったが、本当にそれは努力不足だったのか? もしかしたら「やり方」が悪かっただけなのでは? という観点を持つことができるようになった。

本書でひろゆき氏は「決して東大を目指すようなことはせず、大卒のカードだけを持っておこうと思った」と語っている。この「大卒のカード」というのは上手い表現だと思う。一般的に、大卒っていうだけで、勉強した中身にかかわらず、就職が有利になったり、就職の選択肢が広がったりする。大学の勉強が仕事に役に立たない、大学で勉強したい事がないから大学に行かないという考えの人もいるが、この「大卒のカードを持っておく」という発想を持ってもいいのではないかと思う。


努力を推奨する自己啓発本が多い中、無駄な努力をしないことを説くこの本は異色だ。何にでも真面目過ぎてハマる人にお薦めだ。

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