この本を読むと、仕事をする上で「日々、何を意識してやるか」で行動や結果が変わることが分かる。
意識することは人それぞれ色々とあるだろう。例えば
・さっさと片付けて早く帰宅する事を意識する
・荒波を立てないことを意識する
・出世を意識する
など。
著者のmotoさんは、「自分の価値を上げる」ことにこだわり続けた。書かれてあることのほとんどが、自分の価値を上げるかどうかの軸で語られている。
本書を読むと、自分の価値を上げるためには、何といっても主体性が重要な事が分かる。何も考えず言われたことをやる、自分の思考が入っていない「作業」をしてしまう、などの受け身の姿勢では成長はないということだ。
ただ、自分の価値を上げるといっても、個人プレーに走る訳ではない。自分の価値を上げるためには、会社に貢献できる人になる、という事が強調されている。
実は、こういう事を言っている本に出合ったことが無い。どの本も、「自分の仕事」が上手くいく方法が書いてある。それは当然と言えば当然なのだが、本書では、会社の課題や必要とされている成果を把握し、自分の仕事とリンクさせるというような話が出てくる。会社のために成果を上げる事が、結果的には自分の為になるというわけだ。この考え方が他の本との違いだと思う。
そして、自分が心に留めておこうと思う言葉。
・組織の中で無思考で働き続けていたら、個で戦う力は身に付きません。
・仕事の基本はいつも簡単です。目の前の仕事で成果を出すことです。
引用:「Work」
この本に書いてあることが集約されているような言葉だ。これを覚えておくと、本に書いてあったことが、次々と思い出せる。
まとめとして、この本を読んで学んだことを記載します。
・「自分の価値を上げるように仕事をする」という考え方を知ることができた。
・目の前の仕事を「何のためにやるか」という視点で見れるようになった。
・主体的に動くものの、方向性を間違えないように俯瞰的な視点も重要という事が分かった。
仕事で同じ時間を使うなら、この本に書かれてある事をやった方が自分の為になる。また、やるか、やらないかで将来大きな差がつくと思える。そんな内容だ。